石垣が美しい丸亀城 |
雨が降ったり止んだりする中、傘を片手に城を上った。観光案内所の前には、「石垣の名城・丸亀城」という看板が立っていた。「やはり地元の人たちも石垣の美しさを誇りに思っているんだ」と納得する。
そこから100メートルほどの真っすぐな上り坂「見返り坂」を進むのだが、右手側には石垣が高くそびえ、迫ってくる。高さは22メートル。何十、何百という石垣のピースが、緩やかに曲面を作り上げる。
天守閣にたどり着き、ガイドさんが教えてくれた。「美しい石垣はいくつかの条件がうまく重なって生まれた」
①近江(現在の滋賀県)の石垣職人の技。1641~1657年に藩主を務めた山崎家が、石工集団「穴太(あのう)衆」の職人をつれてきた
②豊富な石材。小豆島など瀬戸内海の島は、大阪城などに石垣用の石材を提供した。丸亀城の眼下には島々が浮かんでおり、「石垣の名城」となるのは自然の成り行きだった
瓦には、約200年間藩主を務めた京極家の家紋「四つ目結」。お遍路をしていると、京極家から支援を受けていた寺の瓦にも、この家紋が見られる。もともとは京極家のルーツ、近江の佐々木家の家紋だったもの。そして時代が下って分家に伴い、変化が加わったデザインも登場する。地理や時間の隔たりにさらされながら、家紋は生き続けてきたのだ。
絶好の見晴らし。瀬戸内海に架かる瀬戸大橋の先には、観覧車が見える。鷲羽山ハイランドではないか! 「高校生のときに遠足でいったなあ」としばし感慨にふける。
とても魅力的な記事でした!!
返信削除また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。